2015年12月12日土曜日

平常運転ならず

昨日から今日の昼過ぎまで、ずいぶんゆったりと過ごせました。

要件って重なる時は重なるもので、当然あわただしく大変だと気がつまる。

 反対にゆったりしていると鷹揚な、おおらかな気分になる。

これこそ凡夫の凡夫たるゆえんでして、僕なんかすぐにアップアップしちゃって舵を切り損なっちゃいます。


だから緊張感の中、目一杯に働いている同世代の方々のお姿を見聞きするにつけ、到底自分では不可能な境涯を受け入れ、そこを錬磨の道場と見なして歩まれるありように畏敬を感じます。


不安定の中にバランスを、慌ただしさには落ち着きを、ゆったりしているときこそ日常心ではなく平常心を思う。

そう言う平法の覚悟に到徹した者をこそ非凡と呼び、道を尋ねたいものです。そんな修道の士がおられたら、それこそ天下の魁師として尊び、その見識に耳を傾けたいと思うのです。


午後は、あずさに揺られて東京へ。異常気象でダイヤは乱れ、遅れて到着しましたが、そのぶん変化に富んだ雲と虹と太陽のドラマを見ることができご機嫌でした。



    雲間より 臨む眸や 摩利支天 かぎろひ照らす 甲斐の奥山

それにしても、今日び子供でも空の虹をじっと見たりってしないんですね。八ヶ岳の上空に凄い二重の虹が出ていて、いい年したおっさん(僕)が写真なんかとってる横で、下を向いてスマホやってましたよ。あんなに綺麗で壮大なものなのになあ・・・



   八葉の 蓮の台の 峰々に 架け渡さむと 虹の橋立 

                                                                                                           松凬

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