道を歩いていると、ガラッと風景が変わる瞬間がある。
今までの冗長な道行が、一気に変化する。
涼風がそよぐ尾根筋に出た時もそうだし、切り通しの向こうは蒼海だった、ということもある。
止まっていたら、こんな風景には出会えない。
もっと鋭敏になると、場所の気配というものも、大変な変化があるということに気が付く。
人里からすこしだけ上がり、なにかと目があったような気がすると、清冽な泉のような気配が、滾々と湧き出している社の杜だったりする。
歩んでいればこそ、味わえる。
味わうということは、向き合うということは、自分を探ること。
自分の風景が変化して、動かない一点が徐々に絞れてくる。
規矩を得るには籠るべからず。さりとて貪るべからず。
☆まあ、少々貪っても良いんだけど、何時までも貪り続けるってのも、なかなか出来そうで出来るものでもないからね~(*´ω`)
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