2015年8月8日土曜日

油照 蝉もじわじわ 我もじわじわ

丹田がね、あ、下丹田さんのことなんですけどね、
久しぶりにね、なんかじわじわと来やがるんです。

今年は信州のわが村も、高原のくせにやたらと暑い夏なんですが、更に腹があっちいもんで、汗がダラダラ出ているんですけれど、何だかこの内功感覚ってぇのは良いもんですね。下がじわじわ来ると、上はすっきりするもんです。

おいらは別段欲にかまけて、超能力中年バーベル弐世になりてぇってわけじゃあ毛頭ないんで、まあ修行って言うほどの行じゃなくって、興味の赴くままに、ご縁の導くままに、だらだらゆるゆる躰術をやっているだけですんで、こういった内功感覚って、じつはそんな頻繁にあるわけではないんですよ。

お恥ずかしい話、師父が、師爺が生きてこられたデッドオアアライブの時代や、柔術のお師匠が渡ってこられたマッドマックスな世界なら、それくらいの身体感覚を備えておかなくては術者として後れを取ってしまう。

また、思いっきり背伸びをしてこむらが返ってねん挫しまくったような、若き日の行者としての山林修行の世界でも、このくらいの感性は最低限必須、というか自然発生的に育まれるものでしょう。
でも、生まれがインファント島、育ちが千葉珍獣パークの私的には、そんなハードな現実は、いっこうに楽しくない。

 楽しくないことは、やっぱりどうあがいても続かないもんなんです。
これが判ったときはもう37すぎていました。え?遅いですか??ええ、まあ|д゚)

それから5年・・・背伸びする気力も尽きて、環境も変わりーなんだかんだで今に至っていますが、別段欲をかくでもなく、淡々と日々の生活を続ける中で、予期せぬ瞬間に、カラダの方でじーわじーわしてくれると「ああ、元気になってきたんだな」ってホッとするのです。
こういった楽しみが、稽古を続ける中にはあるものです。
ああ、これも一つの道なんだなあ、と想えるひと時なのです。

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