2016年2月20日土曜日

いとけなき姿に似たり立葵

むかーし昔、日月流剣術の達人だった祖父が、軍服を着て、満州の荒野をバックに立っている姿の写真があります。
ゲートルを巻いた足はすっくりと大地を踏み、背筋のスーッと通った立ち姿は、シャンッと音が出るような感じで気持ちがよく思えたものです。

自分の上海の師父もまた、遠くからでもはっきりとその人と認識できるほどに軸の通った、輪郭のはっきりとした姿で、まるで重さを感じさせないで立っておられる。

思えば私の祖母も、ふわっと浮いているかのようでいながら、シャンッとした一線が美しい人でした。

それに比べて私は・・・姿勢に厳しい内功武術を長年やっているのに、なかなかそういった感じが出ないのはなぜだろうと思っていました。

月日がたち、得難い御縁に導かれて、いろいろなことが理解されてきたのでしょうか・・・腰を入れる入れないという表面的なことではなく、動きというそのものの質というか、純度が上がったと感じた時、自分の姿も幾分か伸びやかな、子供が立っているような素直な形になってきたみたいです。
  

あの姿にはまだ遠いかもしれませんが、なんか少しだけ(特に鼠蹊部が)おじいちゃん似になってきたかもです(笑)

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