2016年2月15日月曜日

明治の森にて

こんなところにも出没・・・

以前赤坂でお世話になった方に伴われて、明治神宮至誠館の館長室に、鹿島神流・稲葉稔先生をお尋ねしたことがあります。
祖父のやっていた日月流について何かご存知のことがあれば、と思い伺ったのですが、残念ながらご存じではありませんでした。

稲葉先生は武道のほか神社庁関係のお仕事をされておられた関係から、昔の事にもお詳しく、先生の恩師、昭和神道学の巨匠、葦津珍彦先生のご著書を頂きました。今でも時に開き、大事に拝読させていただいています。

館長を交代されたと伺っていましたが、稲葉先生の名札は武道研修科の指導員の中に見つけました。おげんきでいらっしゃることと拝察、嬉しく思いました。

ところで、神宮の森にてお稽古をしていたら「スポーツをするところではありません」という放送を受け、その後すぐに警備員のおじさんが飛んできました。

「すいませんが、公園ではないのでスポーツは・・・」
「いえ、これは神様に捧げる演武なのです。」
「あの…(絶句)」

恐縮されているおじ様にもうしわけなく,ご迷惑をおかけするのも何なので、では退散いたします、ともうしあげ神宮の森を後にいたしました。

さり際の背中に「すみません、個人的に拝見して、何か普通の動きではないと思ったのですが、あれは武道なのですか?」と、警備員氏。
「はい。武は舞とも通じ、わたしの師匠たちは皆舞うがごとく技を施されます。」
「それは知らずに失礼いたしました・・・」

警備の方は、警察関係のOBも多く、武道のたしなみのある方も少なくありません。
個人的には大変ご興味がおありだということがよく伝わってきたので、気持ちよく言うことを聞けたのだと思いました。

久しぶりの東京の風は冷たく・・・はなかったというエピソードでした。



 

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