2015年9月3日木曜日

季節はもう秋なのです

みぞはぎって、いくらでも咲く。

 畑の畔、荒れた野原、地味の良いところには、それこそわんさと。
 所謂雑草なのだが、その雑草の佇まいが良い。

ねじり花と一緒に、友人の送ってくれた建水に投げ込んでみる。
みぞはぎの良いところは、活けて何日かすると、茎が自然に天に向かって曲がって、全体が自然の野原のようになるところ。



買ってきた花には、到底出せない力強さのなかに、秋風に揺れる儚さを感じてしまうのは、なんだかんだ言っても、日本人だからなのだろう。

小さな小さな紫色の花弁が、山の冷気を含んだ微風に乗って、昼下がりのくさむらに落ちた。

涼しさの なかに はらりと 秋の色

錦の秋に信州にきて、はや5年。
早いような遅いような。
これからは日差しがやわらかく、朝夕の冷え込みが日に日に深くなってくる。
 

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