2016年3月30日水曜日

送り業

先日の稽古備忘録

柔に始まり柔に終わる一日。
今日は奥伝の伝授と前後しますが、今までやってきた技の目録を示されました。
...
あの技はああいう名前で、この手の裏だったのか・・・とか、
成る程あの技の返しとして、この動きがあったのか・・・といった気づきが得られました。

昔から武術は、手は教えてもその技の名を秘することがあると聞いていましたが、2年弱学んできて初めて目録を渡されると、技と技との間の思想みたいなものの存在が俯瞰的に伺われ、やっと得心できたことも多く、旧式の教え方の道理の深さを感じています。

送り業、腕渡という概念があるのですが、この技などは諏訪の柔では相当中心的な考え方なのですが寡聞にしてほかの流儀では見たことがありませんでした。師匠から何度も聞いて、掛けられ、痛い思いをし続けてきたのですが、情けないことに目録で示されるまで、その技が他の技と違うということが全く分かっていませんでした。

やはり正しい師に付き、その技の骨子を学んで行かなくてはは、正しい技は身に付くはずもないということ、強烈な痛みの中で再確認した今日でした。


ちなみに修行のあとの酒行の会、本日は「竹生島」お菜は、菜花の酢味噌和え、昆布の煮つけ、海苔と春雨の和え物、雪鍋でした。珍しく和の食卓で師匠の箸も進んでおられました。

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