2015年5月7日木曜日

弾正流手裏剣術


わたしんとこに伝わってきた手裏剣(名前が伝わっていないので、私は遠祖伊与久弾正忠昌公に因んで、仮に「弾正流」と呼んでいます)の内容ですが・・・
 
手裏剣術(弾正流/伊与久家傳)目録
打法十種:正眼・八相・袈裟打・円月・弧月・発刀・笄打・流れ・歩身・后身
打勢八種:坐勢・立勢・順勢・反勢・退勢・轉勢・歩勢・亂勢
秘剣傳八種:蔵剣・五月雨・八重・日月・廻剣・口縄・懐掌・大織

・・・と、これだけあります。
ただし、本来は打法の中の袈裟が正反の2種があって、10種。流れは私が工夫した打ち方です。
(恥ずかしながら稽古で肩を痛めて、高く腕を挙げられない時に発見?した打ち方)

これが伝わった経緯は、以前書いた「祖母との思いで」から辿ってお話しする必要があります。

「おばあちゃんのしゅりけん」

あるところに大正時代のチャ-ミングレディだったと自称する、とってもバイタリティー溢れて、喧嘩っ早く、そしてちょっとだけ品の良いおばあちゃんが住んでおりました。

群馬にあるおばあちゃんの一家は真田様の家に仕えていた地侍の家系をとても誇りにしていて、遠い昔からみんな何かしら武術を修めるのが当たり前になっていました。


ご多分に漏れず、おばあちゃんも小さいころから剣術をはじめ、乗馬、弓術、薙刀などを習得していました。薙刀では女学校の大会で優勝をしたり、特に外の物(とのもの)とよばれる手裏剣術に関しては、器用なAB型のおばあちゃんのこと、5人姉妹のうちで一番の使い手になっていました。

あるひのこと、お母さん代わりのお姉さんが、女学校に行くおばあちゃんのお弁当を作ってくれていた時のことです。

「おしょうちゃん、お弁当にお魚をいれておいたからね!」
「いやだ!あたしお魚いらないから。まずいし・・・」
「だめよ。もう作っちゃったんだから。贅沢言わないで」
「いやだったらいや!」
「じゃあ勝手にしな!!あんたもうもって行かなくて良いっ!」
その時、おばあちゃんの目がきらりと光り、持っていた象牙の箸を、あろうことかお姉さんの目にめがけて投擲したのです。

家族のものが「あっ!」と思う間もなく、一呼吸で箸はお姉さんの眼球向かって飛んでゆきます。・・・皆が、そしておばあちゃん本人もお姉さんの目がつぶされたと思いました・・・が、なんと間一髪!お姉さんの目は無事・・・その代り、咄嗟に避けたその手の甲にはおばあちゃんが投げた箸が貫通して止まっていました。

「あたしは、お姉ちゃんの手でぶらぶらしてる箸を見てたら気持ち悪くなってきちゃってさあ・・・それから稽古をやめちゃったんだよ。」

そう言って、怯えるおさない孫の男の子に、独特の手裏剣の構えを見せてくれたのでした。

その構えは、目標に向かってほぼ正対しながら、剣を打ち込むように小さな動きで投げつけるもので、おばあちゃん曰く「じょうずにできたら剣を振りながら投げられるんだよ。」とのこと。

残念ながらその流儀の名称や伝書の類一切は、先の戦争による東京大空襲ですべて灰になってしまい、わからなくなってしまいましたが、あのしなやかな手の内や、不思議な構えは、大好きだったおばあちゃんの思い出と一緒に、今でもいきいきと孫の男の子の心の中で息づいているということです。めでたしめでたし・・・?
                     (いよく家武道昔語り百選より)

後日談ですが、こんなことも・・・

今日実家から父母が遊びに。手裏剣のことで新知見。
「いや、そうじゃなくて、お婆ちゃんはこう投げてたでしょ!」と母。
母も少しかじっていたようで、手の内の詳しいところが解明。
ほー、やっぱりそうなのかー、というところと、え!?そりゃあ大変だ!!というところが見つかる。...
さらに左襟元からの発剣もやっていたという貴重な情報が。笄でもなげうっていたのかも。こりゃ面白くなってきた。
あ、あとスタイロフォームは跳ね返りも大きいけど、刺さった時のサクサク感が何とも言えない・・・ということも判明('ω')ノ
子供にさせるときは花粉症用のゴーグルをつけさせよう。


・・・こんなわけで、下手の横好きでしゅっぱーんと楽しんでいるこの頃なのです('ω')ノ・・・★(;'∀')




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